ゴスロリ彼女のキスの味


「蜜姫さんに罪を着せたかったんじゃない?」

 倉吉は妥当で恐ろしい答えをあっさり出して有無を訊き返してくる。


「もしそうだとしたらゴスロリ女ってかなり腐ってやがる」

 湧き起こってくる怒りをどこに仕舞えばいいのかわからない。


「蜜姫さんは人通りの少ない道を走りながら、家に帰って私服に着替えたらしいの。その途中で巡回していたパトカーが通り過ぎたと思ったらバックしてきて慌てて逃げたんだって」


「指名手配とかされたわけじゃないんだな?」


「ゴスロリ女が日本中を騒がしている最中、しかも殺人が起こっている街で、あえてゴスロリの格好で歩く人なんているかな?」

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