ゴスロリ彼女のキスの味


「あら?急に力が抜けたみたいね。覚悟を決めたの?」


「復讐って、おれにか?それとも零か?」

 急激に細くなったように感じる食道へ唾を押し込み、おれは倉吉の答えを待つ。


「決まってるじゃない……」

 倉吉が復讐の相手の名前を言おうとしたとき、ボ~ン、ボ~ンと古時計の針が午後6時を指した。


「答えろ、答えろよ!」

 おれは強い調子で怒鳴る。


「そんな大きな声を出したら蜜姫さんの目が覚めちゃうわよ」

 おれの怒りに逆行するように倉吉は冷静沈着。

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