ゴスロリ彼女のキスの味
「蜜姫さんは田中君と行動を共にしたくないみたいね」
倉吉は勝ち誇ったような表情。
「零?」
顔を覗き込んで訊いたが、ゼロは斜め下を向いてしまう。嫌われているという訳ではないらしい。
「私、田中君が来る前に蜜姫さんに水を飲ませたの。これを砕いて粉末状にしたやつをね」
倉吉はアルミニウムのフィルムで封印されている青い錠剤をおれに見せる。
「おまえ……」
「心配しないで。これはハルシオンという超短時間型の睡眠導入剤で、私が眠れないときにちょくちょく飲んでる薬だから量を間違えなければ害はないわ」