ゴスロリ彼女のキスの味


 理解したくもない!


 果たしてゼロは理解できるのだろうか?


 家に着くと母親が「どこ行ってたの?」とちょっとお怒り気味に声をかけてくる。


「コンビニに寄って公園で休んでた」と長い散歩の理由を言って、2階の自分の部屋へ直行。


 白い壁、ベッド、勉強机、本棚という六畳の部屋がいまは一番落ち着く。


「ねぇ、ちょっと買い物してくるからお留守番しててね」

 階下から声がして「わかった」と返事しながらも、だったらおれがコンビニに出掛ける前についでに頼めばよかったのにという愚痴が出そうになる。

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