ゴスロリ彼女のキスの味


 もう二度とかけてこないだろうと思っていた相手からの電話。


「昨日はおれから電話したのに素っ気なくて悪かったな」

 昨日まで入院してたからイラついてたんだ、という言い訳も浮かんだが、事態をややこしくさせるだけだ。


「ああ、別にいいよ」


「何かあったのか?」

 何か用か?と訊くと、また無愛想な感じになる。おれは心配している、というニュアンスで話しを振った。


「倉吉は顔に大ケガをして、学校に来られないらしいぞ」


「えっ?」

 おれはクラスメイトに倉吉の容態が正確に伝わっていることに驚く。

< 314 / 333 >

この作品をシェア

pagetop