Cygnus
「連絡してみたら?」


「え…でも…。」


戸惑う彼女




なんで
彼女の背中押してるんだよ


このまま
引き寄せて

抱きしめて

……

言ってしまえばいいんじゃないのか?


『アイツのところに行かせたくない。』





……


「まだ、校内にいるだろうし。

今ならまだ間に合うでしょ?

それに
せっかく来たのに会えないのは
嫌じゃない?」


口を衝いて出たのは
気持ちとは正反対な言葉だった


彼女は俺の言葉に納得したのか

「ありがとうございます!」



眩しすぎるくらいに
可愛い笑顔を置いて出て行った


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