Cygnus
「お隣の方ですよね?
この前挨拶に行きました、早川です。」

耐えきれなくなって
努めて明るい声で声をかけた


「あ、はあ…。」

つられるように
ぎこちなく頷い彼女


「ここで仕事されてるんですか?」

「はい。」

「へー。
初めてここに来たんですけど
品ぞろえも豊富で
雰囲気もいいし

いいお店ですね。
気に入りました。」



笑顔を向けると

一瞬だけ大きく見開いた瞳

そして

悲しげに
それは伏せられた


…?


なんだ?


初めて覚える違和感
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