Cygnus
木漏れ日の差し込む
学食の窓際


文香は
パスタをフォークでつつきながら
苛立った様に言葉を続けた


「今どき、
どんだけ純愛してんの?

さっさと付き合っちゃえばいいじゃん。」


ナポリタンのウィンナーは
突かれ過ぎて
もはや原形を留めてはいなかった



「付き合っちゃえば…
とか…軽く言わないでよ。

私だって
そう願うけど…

加藤君、カッコいいし…
他に好きな事かいるかも知れないじゃん。」



「あほか。
好きでもない女を
なんで毎日迎えに行くのよ?!」


明らかに巻きすぎだと思う
巨大なパスタの塊を
文香は大口に放りこんだ
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