Cygnus
「…。」



「……。」




「…先輩?」



固まったまま動かない
先輩に
恐る恐る声をかける



すると
彼はゆっくりと
私の焦点を合わせてくれた


「い、今の…は…。」



いつもの余裕はなく
明らかに動揺を隠せない
彼の瞳はひどく混乱していた




「少し前に
隣に引っ越してきた
早川君です。

先輩と同じ大学に通ってます。」



あまり動揺していない自分に
内心驚きながらも
私は話を続けた
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