LOVE&MASK
せめてネクタイの色でも見ておけば学年くらいはわかったのにな。
「それだけでも十分だよ。早速お昼休みにでも探しに行こ!」
何故かほとんど関係のない加奈子が1番張り切っているのには、あえて触れずあたしはいつもの様に午前の授業を過ごした。
「早くご飯食べて、早く探しに行こう!」
「はいはい。」
いつもは食べるのも遅い加奈子がもくもくとご飯を口に運んでいるのを見ると、あたしもつられてしまうような気がした。
「まずは5組からね!」
「…5組?」
あたし達は1組なのだから普通は2組からじゃ…
と思ったものの、あることに気付いてしまった。
「…平太君に会いたいだけでしょ。」
確か加奈子の彼氏が5組。
この子は本当…
「細かいことは気にしない!」
でもそういうところも可愛いな、って思うんだけど。
「でも5組にいたらそれはそれで運命みたいだね。」
傘を片手に5組までの廊下を歩くあたしたち。
そう上手く見つかるかな?
