大切な人
次の日、目の下にくまができたまま、学校へ向かった。
「どうしたんだよ!そのくま!!
陸が俺に言った……かと思ったら
薫と星夜にも言っていた。
俺だけじゃねぇのかよ!
「勉強してただけだ……。」
星夜…疲れた顔してるなぁ~……
昨日は勉強をする日だったから帰ったのか?
「ふっ…ざまーみやがれ!天罰が下されたんだな!」
昨日お見舞いに来てくれなかったから、仕返しじゃ~い!
「そうかもな……。」
…………あれ?
やけに素直だな。
普段ならもっと攻撃的なのに……
なんか調子狂うなぁ……。
「僕は寝不足だよぅ……。」
薫の顔色が悪い。
「あ!俺も寝不足!一緒だなっ!」
笑顔で薫に言うと、陸が薫に話しかける。
「珍しいな!薫が寝不足なんて。」
「うん……なんか…眠れなくて……。」