らぶCALL(仮)
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ぅん、イイよ。
出れる

大事な話って何??

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送ってすぐ返事がきた。


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内容わまだ内緒
会ってからね

ぢゃ、今から学校の
目の前の公園来て

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学校の前には、昼間はよく小さい子供達が遊んでる公園がある。

学校終わるくらいの時間帯にはほとんどぅちの学校の生徒ばっかだけど。

滑り台、ブランコ、砂場、ベンチなどの遊具がある。
それでも全然スペースがあって、すごく広い公園なんだ。


まあまあ有名な公園だから、名前言われればうちの学校の生徒はすぐ分かる。


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わかった
今から行く‐

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そう送った後、すぐに準備をした。

秋って言ってもまだ夜は肌寒い。

私は着ているスウェットとTシャツの上から、パーカーを着た。


携帯と鍵を持って家を出た。

マンションから出ると、真っ暗な空が私を待っていた。


「…きれぇ……」

距離が遠い星を見上げながら呟いた。

立ち止まっていた私をちょっとだけ冷たい風が早く行くように促す。


待ち合わせ場所の公園に着くと、ベンチに座ってる空羅を見つけた。


「…空羅」

近くまで行き、声をかけると空羅は私を振り返った。

「ごめん、急に呼び出して」

「ぅぅん」

私は謝る彼にそう言いながら彼の隣に腰を下ろす。


「ねぇ、見た?? 星」

って上を見上げる私につられて空羅も上を見る。


「うわ…すげ」


「なんか今日キレイだょね?? 冬の方がキレイだけど…秋の星も好き」



「うん………」




しばらく二人とも口を開かず、ずっと空を眺めてた。



先に口を開いたのは、空羅。




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