空の向こう側
信じられない、的な顔をする克也。
まぁ、当たり前か
「え?えっ…えぇ!?姫様に…告られた!?で、お前は何て答えたんだよ!」
「それは…。」
俺は全て話した。
あの日の出来事から、沙羅と秘密で会ってた事
それから、サヨナラの意味ーーー
「じゃあ、姫さんは夏の返事を聞く前に…サヨナラって言ったのか?」
「あぁ。」
無理に作った笑顔で
俺にそう告げた。
「んなの気にすんなよ!もう一度会えばいいだろ!」
「来なかったんだよ、約束の場所に!」