空の向こう側






「ねぇ、夏。」



涙を拭う手を止めて、俺は沙羅を見詰めた。



「最後のお願い、聞いてくれる?」



願い?




俺はとりあえず頷いた。




「私と一緒に、踊って?」



沙羅の言葉に、俺は額にキスをして




「了解。」



そう告げた。






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