空の向こう側
「あれ?…夏?」
大学のカフェの一番隅の席
そこで夢の世界に旅立とうとしていた俺を、克也がギリギリ押し留めてくれた。
「ん…はよ。」
「おはようじゃねぇよ。お前今日講義昼からなんだろ?
まだ一限終わったばっかなのに何で…。」
そう、まだ時間は朝だ
俺の講義までまだ随分時間がある。
朝の4時に沙希を湖に送り届けて
講義までぐっすり睡眠をとることは可能だった。
だけどーー
「これ…この前の復習?」