きいろい青空【完】

直輝*




「えっ?誰、あのイケメン!!?」



「あんなのクラスにいたっけ?超ーーーかっこいいんだけど!!」



と、こそこそ聞こえる女子達の声。




今、外で朝のHR中。


地べたに体育座りをし、先生の長ったらしい説明を聞く。




そう、今日は東京見学!!




「おい直輝。イケメンだとよ!よかったな」



後ろに座っている英斗が話し掛けてきた。




「は?俺の事じゃないって!!」




俺は、首を左右にぶんぶん振って全否定。




「だって、メガネ萌えって女子が言ってたし。お前しかいないじゃん」





「はぁ~最悪…」




今日に限って、コンタクト忘れてメガネ。



花恋以外の人にメガネ姿を見せるのは初めてだ。




「はい。じゃあバスに乗り込めーー」



HRが終わり、やっとバスに乗り込む。




ぞろぞろと入ってくみんな。




俺の隣の席は英斗だ。






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