Out-of-Eden―禁断の果実―
私は罪の実を取るなと、柊斗さんから言われている。




罪の実から守る。




罪の実は一体、何?




「……昴さん。私…」

「……」




昴さんは無言。




これ以上、手間を掛けさせるな。



そう言ってる気がする。



これ以上言ったら、昴さんがキレることを承知で頼んだ。



「帰りたい…私、守られるとか頼んでません!私が守られる理由がないです!!」

「……」



眉をひそめて私を見下ろしてもまだしゃべることをやめない私。




「……危ないのはわかってます。そんなの私は知らない。ユイと会って話したい!チョコを渡したいッ…!私は普通の子ですよ?罪の実なんてしらない…」

「……」

「帰りたい…帰らせて……」



眉を一層、寄せる昴さんが怖くて服をギュッと掴んだ。




「黙れよ…」



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