Out-of-Eden―禁断の果実―
昴さんの低い声を確かめべく上を見上げる。




この私を見下し、何も言わせなくする姿が昴さんの本来の姿だと思い知らされる。




「オマエが外出たら、どうなると思う?オマエ絶対に死のうと思うな…」

「そんなことは…」



反論する時間もないほど、昴さんは私の言葉を渡る。



「そんなこと?この話がどれほどオマエにとって辛いかわかるか?」

「……」

「オマエは誰を信じてる?何のために生きてる?」

「……」



昴さんが言った言葉は柊斗さんが前に私に質問したと思う。



今はこの前みたいに答えられない。





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