Out-of-Eden―禁断の果実―
「ネックレス…つけないのか?」



つけてくれてないのにショックをうけた。



俺の質問に困ってうつ向くコイツ…。




「ごめんなさい…」



か細い声が聞こえて俺は後悔する。




別に怒ったわけじゃない。



俺が無意識に出すオーラを敏感にコイツが受けとるから怒ったふうに勘違いされる。




「別にいい」

「でも、あれは大切にしています」

「ああ」




それだけでいい。



大切にしてくれるだけで、例え身につけて居なくても。





「えと、学校着きました」




学校か、行くのは行くが授業中はサボる。




学校なんて着かなくていい。



「ああ…」

「では、さよなら」

「ああ」

「今日は校門に居るつもりですか?」

「ああ」

「えとユイと帰るので、ごめんなさい」



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