Out-of-Eden―禁断の果実―
俺は諦めがちに目を伏せて切なげに笑った。
「あれ…ごめんなさい。違いましたよね?」
「間違ってない」
君がそう思うのなら、そう思いたいのなら。
「え?本当ですか」
戸惑う彼女を俺は抱きしめる。
君の心にその名前が一番大切なら俺は俺じゃなくていい。
「良かった。ユイ……ユイ…ユイなんですね」
「ああ」
「私の中にユイだけが…その言葉だけが愛しく残っていたの」
あんだけのことをされたのに君はまだ夢を見ている。
その夢を俺は醒めないよう。壊れないよう…
「ユイ…」
君がそう思うなら、そう思いたいなら。
俺はそれになろう。
彼女がその名前を呼んで俺以外の男を愛しい目で見た。
俺は「愛してる」と
一筋の涙を流して口づけした。
END