Out-of-Eden―禁断の果実―
でも今日は塾は行けない。


代わりにユイのお金を稼ぐために。



でもいつも夜出かける時、塾に行く時とか買い物行くときとか



「ごっごめんなさい待ちましたか?」

「大丈夫だ…気にするな」



柊斗さんが待っていてくれる。




「えっと今日は…」

「ああ…」

「えっと…」

「行かないのか?」

「えっと」



行かないのか?ていうのは塾のことだと私はわかる。



「えっと今日は帰ってください!」

「あ?」

「その…一人で大丈夫なんです」

「そうか」



私がいつもそう言うと納得してくれて一人で行かせてくれる。



柊斗さんには言えない…。



そんな体を使ってお金を稼いでいることなんか、そんなこと知ったら柊斗さんに顔向けできない…。



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