Out-of-Eden―禁断の果実―
さっきの時間は課題を提出してチャイムがなり、私は3階へと上がる。




3年生は大人に見える。




あ、睨まれた。怖いな~



柊斗さん、どこだろう。




みんなは私が1年であることに気づき凝視される。



リボンの色わけを学年ごとにしないでほしい。




「あ、柊斗さん…」

「どうした」

「これ柊斗さん宛てです」




うわ、みんな私が柊斗さんにラブレター渡してると思ってる?




なんか勘違いしないでほしいな。




「ちょっとアンタ誰よ」



ひゃ~女先輩怒ってこっちに来ちゃった。





「お前こそ誰だ」

「私はただ…」

「消えろ」



女先輩は、なぜ柊斗さんに怯えて話すのだろう。



あきらかに柊斗さんは低い声を出したけれど…。





「コレいらない」



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