Out-of-Eden―禁断の果実―
お父さんとの思い出なんか忘れた…。




「塾、行きたくない」

「何言ってるんだ、行け。いつも言うが、塾やめたらこの家出てけ、俺はお前がここにいなくとも悲しんだりはしないがな」



いつも言われる言葉だが、歯いしばっては目頭が熱くなる。



私の目の前にいるのが義理の父親なら、こんな感情は抱かない。


けれど実の父親というだけで…。



こんなにも、カナシイ気持ちになるなんて…。








「そうですか…」




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