《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
その瞬間、あたしは凍り
ついたように足を止める。




その人影が、誰だか
わかったから。




(宮原さん――…!)




お兄ちゃんの生徒の
宮原さん……彼女だ。




前回、一瞬しか見なかった
とはいえ、彼女の顔は
しっかりと脳裏に焼きついてる。


だから、間違いない。




(なんで……?

今日は授業のある日じゃ
ないはず……)




それにもし授業だと
しても、家の前でコソコソ
中を覗いてるなんておかしい。



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