《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「嫌いじゃないけど……

別に、そんな魅力的とも
思わないよ」




空を見てたいのも、
大地を感じたいのも。




……ただ単に、あたしが
自分に無いものを求めてる
だけだ。




「――あたしもう行かなきゃ」




なんとなく居心地悪く
なって、あたしは目を
そらしたまま立ち上がった。




「え? なんで?

もしかしてオレが――」




「違うよ。

バイトの途中だから時間ないの」



_
< 24 / 448 >

この作品をシェア

pagetop