《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
それともこの遭遇にも
また、何か意味があるの……?




「――どうした、は
こっちのセリフだよ。

なんでいんの?

昨日、帰ったんじゃ――」




低い声で尋ねると、珪は
少しギクッとした顔になって、




「か、帰りそびれたんだよ。

終電の時間、勘違いしてて」




「バカね……。

でもそれでどうして、
こんな町外れの河原に?」




「……別に。

せっかくだから、もう1回
ここの景色見とこうと
思っただけだよ」



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