レモン白書~チャラ男との命がけの恋~
「どうしよ……」
途方に暮れていた。
きっと、誰かに聞いたら教えてくれるってわかってる。
でも、足早に通り過ぎる人や、話しこんでいる人に声をかける勇気がなくて。
制服の袖口を口元にあててキョロキョロする。
「君、どうしたの??? 」
肩を掴まれてビックリした。
初めての場所で、誰も知らなくて……。
声が男子生徒の声だったから。
余計に怖くなって振りかえれない。
「君、もしかして新入生? 」
「はい。 」
声が震える。
俯いたまま動けない。
「ごっごめんね。 もしかして驚かせた?? 俺も1年。 君と一緒。 」
少しホッとしたんだ。
学ランってどうしてこんなに怖く見えるんだろう。
すれ違う男子生徒が、異様に大きく見えて怖かった。
私服とはちがう。
なんかちょっとだけ大人に見えたんだ。