空に手が届きそうだ
「ごめん。」
Tシャツに、マキシ丈ワンピースというラフな格好の優。
「携帯持った?」
くるり、と体を戻して洋服と入れ替えにタンスにかけた制服のポケットを探す。
(あった。)
光ってないのを確認して、深の所へ行く。
「ごめん。」
「いいよ。」
玄関には、見慣れないサンダルがあった。
「これ、」
「優の。」
「えっ?」
「姉貴のだけど」
「ありがと。」
すっぽりと、入った足。
「サイズ大丈夫?」
「ちょっと、大きいかな?」
その場で足踏みしてみると、意外にも歩けそうだ。
「携帯、貸して」
深に、携帯を渡すとズボンから何か取り出して、携帯に付けた。
「それ、何?」
「携帯、無くさないように。」
首から下げるように、と携帯には可愛らしいストラップがついていた。
ん、と優の頭からストラップを下げる。
「行こっか。」
「うん。」
差し出された、手を握った。
***
来たときとは、また違う雰囲気の外。
外はすっかり暗くなっていた。
「人少ないね。」
「あぁ。でも、その方がいいな。」
「なんで?」
「ゆっくり、優の顔が見れるから。」
かぁっと、顔が赤くなった。
危ないからと、車道側を深が歩く。
Tシャツに、マキシ丈ワンピースというラフな格好の優。
「携帯持った?」
くるり、と体を戻して洋服と入れ替えにタンスにかけた制服のポケットを探す。
(あった。)
光ってないのを確認して、深の所へ行く。
「ごめん。」
「いいよ。」
玄関には、見慣れないサンダルがあった。
「これ、」
「優の。」
「えっ?」
「姉貴のだけど」
「ありがと。」
すっぽりと、入った足。
「サイズ大丈夫?」
「ちょっと、大きいかな?」
その場で足踏みしてみると、意外にも歩けそうだ。
「携帯、貸して」
深に、携帯を渡すとズボンから何か取り出して、携帯に付けた。
「それ、何?」
「携帯、無くさないように。」
首から下げるように、と携帯には可愛らしいストラップがついていた。
ん、と優の頭からストラップを下げる。
「行こっか。」
「うん。」
差し出された、手を握った。
***
来たときとは、また違う雰囲気の外。
外はすっかり暗くなっていた。
「人少ないね。」
「あぁ。でも、その方がいいな。」
「なんで?」
「ゆっくり、優の顔が見れるから。」
かぁっと、顔が赤くなった。
危ないからと、車道側を深が歩く。