好きだから…
始まり

とまどい

それからは彼とはどんどん仲良くなった。それは、彼の友達に、「あの子って、お前のこと好きだよね?」と聞かれるほどだったらしい。
それから間もなく、彼が友達の結婚式があるとかで、私の家の方へ来る用事があると教えてくれた。
プライベートで会える訳がないと思っていた私は舞い上がった。ほんの一時間でいい。お茶してもらえたら…。そう思って、誘ってみた。「お時間があったら、お茶でもご一緒してもらえませんか?」


予想していた以上にあっさりとO.Kの返事がきた。
1ヶ月以上先の約束だったけど、私はもうフワフワと浮き上がっていた。
友達と、デートに着ていく洋服を買いにいき、行き付けのショップでコーディネートしてもらった。
準備は1ヶ月前には済んでいた。それほど私は張り切っていたんだ。

その時のデートでこの先、お互いに辛く悲しい想いをすることになるとは夢にも思わずに…。



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