あふれる想い

浩介side

「寒いなぁ~」

とひとりごと言いながら美佳んち向かってると。

ん!

なんで?!美佳がいる!?

いつも寝坊している美佳がいる!

「おはよう!コウ。」

変なんか変。

「美佳早いな。いつもとなんか違う。今日の美佳と毎朝遅れる美佳。」

変。美佳の目がやけにぱっちりしてる。

「うふっ。」

「なんだよ。気味悪い。」

「はいこれ。」

なんだこれ?袋?

「誕生日おめでとう。」

えっ?

誕生日?。。。

忘れてた!

てか、母ちゃんなんも言ってない。

「 忘れてた。今日初めて言ってくれたの美佳だよ。プレセント開けていい?」

開けてみた。手を入れた瞬間柔らかいものが手に触れた。

「マフラー?」

「うん。手編みなの。似合うかな?」

白いマフラーだった。

すると。美佳が俺の首に巻きつけた。

「よかった。以外に白似合うねコウ。」

「ありがとう。」

そう言って美佳にキスした。

それからふたりで手をつなぎ学校へ向かった。

学校。。。

ガラガラ。

美佳を送り届けるために教室へ行った。

「美佳!」

「菜摘。おはよう!」

「できた?」

「うん。」

俺の誕生日プレゼントのことだろう。

「手をつないで。ご登場ですかぁ?」

菜摘がにやにやしながら言う。

「いいじゃないか。じゃあ。また後でな。」

「うん。後で。」

「放課後な。」
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