ヒーロー フロム ザ アトランティス





明け方で交通量が少なかったにも関わらず、タイヤのスリップ跡と破損したガードレールの痕跡で、すぐに事故が確認された。



バラバラに放り出され、水面に散乱した荷物に記された住所から、警察は間もなくジャック・ミラーに連絡を取ることが出来た。



数時間後、海中からステーションワゴンが発見されたが、中に二人の姿はなかった。



「フロントガラスが割れていました。そこから海中に放り出されたのでしょう。気を失っている場合はすぐに溺死する確率は低いですから希望を持ちましょう」




捜索責任者の言葉が、ただの慰めにすぎないことをジャックとメアリーは知っていた。




しかし、やはり希望は捨てられなかった。

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