運命の恋
「はい。ローズさんに結婚を申し込みました。駄目ですか?」
ジェイドはローズを真っ直ぐ見つめながらサラっとプロポーズする。
『だ、駄目ですか、って……私、ジェイド様と会ったのも今回が二回目ですし…』
ジェイドの真っ直ぐな瞳にローズは困ったように顔を下げてしまう。
「そうですよね。気持ちがないのに結婚なんて出来ないですよね。
なら、付き合っていただけませんか?僕と恋愛して下さい。」
『お付き合い、恋愛?』
ローズは自分が恋愛できるとは思っていなかった。
結婚はお父様が決めた相手と政略結婚……
小さい頃は恋愛して結婚したいと思っていたけど、それが無理だと気づいた時は凄く悲しかった。
「お付き合いも無理ですか?」
『でも私、まだジェイド様に恋愛感情を持っていません。それでもいいんですか?』
ローズはきっぱりと言う。