雨に似ている
素顔
郁子は聞き覚えのある曲に、耳を澄ませた。




礼拝室に響く歌声はアメイジングレイス。





「素人の合唱のようなものだから……」



郁子は詩月の言葉を思い浮かべ、苦笑する。





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