白銀の女神 紅の王



こんな風に、人と笑い合える日が出来るなんて思ってもみなかった。

王城に来た時は、侍女の人たちも護衛の人も、私を遠巻きに見ていたから。



それはそうよね。

この世には存在しない髪の色と瞳の色を持った人間なんて気味が悪いと思われても仕方ないし。

おまけにこの能力。

みんな自分の心なんて読まれたくないと思って近付かなかった。




けれど、そんな中、ニーナだけは違った。

屈託のない笑顔で接してくれて。

私の容姿も能力も気味悪がらなかった。



そんなニーナがいたからこそ、私の周りには少しずつにぎやかになったの。


だから、少し、こんな容姿で、こんな能力を持って良かった……と思えた。

だって、この容姿がなければシルバに見つけてもらえなかっただろうし。

人の心が読めると言う能力がなければ、王城に住まうこともなかった。



この能力がなかったら、シルバの役に立つこともなかった………




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