白銀の女神 紅の王



「本当に、大丈夫ですか?」

ほら、やっぱり。

こんなんじゃダメね……


心配そうに聞いてくるニーナに、苦笑する。

昨日の夜、妾でも、シルバの傍にいられるならいいって思ったんでしょう?

だったら、ニーナにも、周りにも心配をかけないようにしなきゃ。



「大丈夫よ。それよりも、恒例のアレをしましょう?」

明るく振る舞うように、ニーナに笑いかける。

“アレ”と言っただけで理解したニーナは…



「能力チェックですね!分かりました。」

私が泣き腫らした事を深くは掘り下げず、ただいつものように明るい笑顔を向けて、返事をする。

ニーナがこんな風に接してくれる事で、どれだけ心温まるか。

「さぁ、行きますよー。」と、張りきるニーナに、落ち込んでいた事も忘れ、少し元気になれた。


そう……私には、まだ能力がある。

この能力がある限り、私の利用価値は薄れない。

イザベラと同等に立てる唯一の武器。

そして、私がシルバの傍にいられる、たった一つの方法だから……



なのに―――――



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