白銀の女神 紅の王



考えている事は同じだろう。

アーク王国と、ギルティス王国は、東部を側面として、北から南で接している。

そして、小屋があり、かつ、土地構造が複雑なのは一か所だった。




あくまで、予測だが……

しかし、次に口を開いたデュークの言葉で、それが確信に変わる。





「そう言えば、俺が奴らの密会を目撃したのは、イースト地区の北東方面だったな。」

「ッ……それを早く言え!」

これで、確信した。

フォレストは北東方面から、ギルティスに向かう気だ。



「すまなかった…って、オイッ!シルバッ!」

デュークの言葉を聞いたや否や、馬の脇腹を強く蹴る。

途端、馬が一気に加速する。

後ろから、デュークの制止の声が聞こえるが、速度を落とす事はしない。



「お前たちは後から来い!」

一瞬振り向き、そう叫ぶが…



「一人で行くなど危険です。」

心配症のウィルは、俺を一人で行かせたがらない。

確かに、一国の王である自分が、単身で行動することは危険だ。



しかし……


「お前たちを待っていては、奴らに国境を越えられる。」

そして、国境を越えられれば、エレナを取り戻すのはより難しくなる。

どうしても国境を越えられるわけにはいかなかった。






< 343 / 531 >

この作品をシェア

pagetop