ナンパ男との恋2
ようやく朝になり
辺りは明るくなり始めたけど・・・
外は 黒い雲が すごい早さで空を流れ
風の音で
ガタガタと 大荒れ模様だ・・・

昼頃って言ってたけど
こんな天気で
大丈夫なんだろうか・・・

ソワソワして落ち着かない私の様子に気づいたのか

「何?輝樹くんと会うの?」

さすが
母親というものは
鋭い・・・。

「のつもりなんだけど・・・
こんな天気じゃ
来れないような気する・・」

家の前の雑貨やさんですら
臨時休業だし・・・

道路には 1台、2台
たまに車が通るけれど
いつもと かなり
かけ離れた交通量だし・・・

道端に
いろんな物が
飛ばされて 転がってるし・・・

外を眺めながら
半ば 諦めモードだ。

そんな調子のまま時計は
12時を回り
外は ますます大荒れ模様・・・

やっぱり こんな天気じゃ
無理だったのかも・・

そう自分に言い聞かせるように
お昼ごはんの後片付けを
お母さんとしていた時、

「おい、待ってるぞ」

お父さんが ムスッとした表情で
首で合図をしながら
私に言った。





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