ナンパ男との恋 2巻
これが 普通の状態だったら

恥ずかしさと、
幸せで
きっと、顔がほころんでしまうだろう。

でも、
今の私には・・・・

自分の具合の悪さで
いっぱい、いっぱい・・・・

「俺ついててやろうか?」

「大丈夫・・・」

さすがに
吐いてる姿なんて見られたくない・・・

というか・・・・
そんな姿見られたら
顔合わせられない・・・・






・・・・・・・・・

「春菜・・・?
大丈夫か?」

何十分経ったかも分からないけど
たぶん、20分は経過しているだろう・・・

トイレのドアの向こうから
輝樹の心配そうな声がした。

「平気・・・・」

そう言いつつ
輝樹に支えられながら
部屋に戻るけれど

本当は
具合が悪すぎて
どうしようもない・・・

差し出された水を飲むと
少しだけマシになった気がするけれど・・・


・・・やっぱ具合悪い。


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