ナンパ男との恋2

そんな状況の中
廊下を歩く足音が
こっちに向かって聞こえてくる。

「やばい・・
帰ってきたのかも。
ちょっ・・・春菜ちゃん
ここ入ってて」

そう言われ
クローゼットに押し込められた。

扉は完全に閉められ
真っ暗な密室で
息を潜めている・・・

しばらくすると
部屋の扉が開く音が聞こえ

「なぁ、春菜見なかった?」

「春菜ちゃん?
来てるの?」

正樹くんの
この とぼけ方を聞いてると
嘘が上手い人なんだろうと
勝手に想像してしまう。

「来てるはずなんだけど?
正樹、まさか
お前 何かしてねぇだろうな?」

「俺が 春菜ちゃんに何かするわけないじゃんよ?
何て言っても 輝樹の彼女には手出さないよ?」

キスされたけど・・・・

「お前 前科あるから
どうも信用できねぇんだよなぁ?」

そういえば
最初の頃 正樹君に襲われた記憶が・・・
輝樹 まだ覚えてるんだ・・・
< 59 / 295 >

この作品をシェア

pagetop