ナンパ男との恋 2巻
6時間経過した所で
ようやく飽きて
出入り口へと向かった。

疲れた・・・・

でも、今夜は
よく眠れるような気がする。

少し薄暗くなってきた中
家へ向かって
歩き始めた直後

歩き始めて何十秒?ってくらいの速さで
見慣れた車が横に停まった。

「まさかとは思うけど
春菜、一人で
カラオケとか・・・
じゃないよねぇ?」

「あ、え?
あー!すごい久しぶりだぁ。
・・・・・・・

亮くん!」

久しぶりすぎて
顔は覚えてるのに、
名前が出てくるのに
時間がかかったけれど・・・

「今から帰るの?」

「うん、家 近くだから」

「じゃ、乗って」

「え?でも・・・」

「ほら、乗って」

あー・・・

またやってしまった。

また・・・・

完全に流されて
普通に乗っちゃってるし・・・

本当、
ダメダメ女だ・・・

「で?まさか
一人でカラオケじゃないんだよね?」

「あ・・・その・・・
その、まさかで・・」

「マジで?何で?」

何でと聞かれると
ものすごく返答が難しい気が・・

「ヒマだったから・・・」

「あいつは、久保は?」

「たぶん仕事だと思う」

「たぶんって
まだ そんな関係なの?」

「そんな関係って・・・?」

「普通のカップルじゃありえない関係」

う・・・
今の私に それはきついかも・・・



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