誘拐犯は私の彼氏!?



僕の言葉と同時に、会場は静まり返る。


物音ひとつしなくなる。


まわりで見ていた野次馬も、威張って僕の作品を馬鹿にしてた人たちも、ただただこちらを見つめてる。


おじさんの顔から、表情が消えた。


「………君は、私から教わることがないと?」


敵を目にした蛇のように、こちらをじっと見据えてる。


僕を敵だと認識したみたい。


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