塾帰りの12分
「毎回塾帰りにこうしてくっちゃべってるんだ、俺もおまえの『友達』だろ?
『友達』なら、二人で映画に行くんだよな?」
挑戦的にそう言う北見先輩が憎らしくて、私は啖呵を切った。
「ええ、そうです、行きますよ!」
「よし、じゃあ、ケータイ出せ」
「は?」
「待ち合わせ時間に何十分も遅刻されたらかなわないからな。
遅れる時は前もって連絡よこせ」
そう言ってせかされ、私は先輩とケータイ番号とアドレスを交換した。