塾帰りの12分
名前を呼ばれた方を向くと、そこにいたのは――
「オク……」
立ち止まった私に合わせて、北見先輩も足を止めた。
その北見先輩をオクが見た。
そしてまた私に視線を合わせて聞いてきた。
「あ、えっと……
もしかして、デート、とか?」
オクは顔を引きつらせている。
「えっ……」
私が口を開こうとしたとたん、北見先輩が私とオクの間に立ちふさがった。
「ああ、おまえか。
こいつにしつこく言い寄ってきてる男友達ってのは」
え、先輩?