塾帰りの12分
夕飯も食べていくというオクとマサと別れ、私と奈津は駅へ向かった。
「聡美」
「ん?」
「オクのことだけどさ」
「うん」
「ここ一ヶ月くらい、ホントあいつおかしいんだ。
マジで気をつけてね」
いつになく真剣な表情の奈津に、私は笑顔を返した。
「大丈夫だよー」
そんな私を心配そうに奈津は見てきた。
「あいつと二人っきりで出かけたりしないでね」
「なに?
そんなにオク、変な噂立ってるの?」
奈津があんまり深刻だから、私もちょっと心配になってきた。