蔓薔薇
「これから、私たち
 飲みに行くんだけど
 ミオも一緒に行かない?」

私の買い物袋を
さっと持つ、サエ

私の答えなど、全く聞く
耳を持たない二人に連れられ
お洒落なBARの中へと
入って行く。

「私、すぐに帰らないと・・」

「サエちゃん、ここだよ」

「お待たせしました」

そこには、三人の男性と
お酒を飲む場がセッティング
されていた。

戸惑う私の瞳の先には

私を家まで送り届けてくれた
彼の姿が映る。

彼は、カウンターで綺麗な
大人の女性と二人きりで
お酒を飲んでいる。
 
彼の手が、優しく女性の髪に
触れた。
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