SWEET&HOT~甘いのと辛いのと~
友達になることは決定事項なのね…。



っていうか、私のこと呼び捨て…?



そんなことを思っている瑠莉に、由香が恐る恐る話しかける。



「あ、あの…本当にごめんね」



そう言う由香をジッと見つめる。



「やっぱり私が来ると迷惑だったかな…?他の人達にうつしちゃうかもだもんね…」



瑠莉はまたもやため息をつく。



「その気持ちがあるなら早く席に着けば?私にうつされても困るし」



「そ、そうだね。本当にごめんね…?」



そそくさと、逃げるように自分の席に向かう由香。



そんな由香の後ろ姿を見つめ、またもため息。



由香が席に着いた時、シスターが教室に入ってくる。



そして、皆が挨拶をするとシスターも挨拶をし、他校と何ら変わらない授業が始まった。



しばらくすると、隣から腕をつつかれる。



…何よ?



そう思いながら隣を見ると、皐月がニコニコと笑っていた。



「…何?」



瑠莉が小声で話すと、皐月も小声で話す。



「素直じゃないね、瑠莉ちゃん。そういうところも可愛いけど」
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