five
「飲めよ。」
100%グレープフルーツジュースをくれた。
「ありがとう。」
口をつけると、爽やかな酸っぱさが身体中に染みた。
「二日酔いには酸っぱいのがいいらしい…。」
「へぇ〜?」
確かにスッキリするかな?
「お前、昔はグレープフルーツジュース飲めなかったよな?」
「まぁね。あたしも大人になったから!」
笑顔でピースを作ると、慧は笑っていた。
「ふっ…ガキみてえ。」
口は悪いけど、慧の優しい笑顔は嫌いじゃないんだ。