あなたのメール、代行します。
★★★


日付:11/3 22:10
To:メイ
件名:面白いメール。byナイト


本文:私はそのとき確信した。彼女は嘘をついている、と。

私の能力「ベタボーレ」を使えば、必ず相手は恋に落ちるはずなのだ。

それなのに、彼女は私のプロポーズを断った。

おそらく彼女は、操られているのだろう。悪の帝王「ダイブーツ」に。


そうでなければ、私以外の人間が「ベタボーレ」の力を彼女のために使ったことになる。

それはありえない。あの能力を使えるのは私だけだ。私以外に私は存在しないのだから。


~『恋愛超能力者ナイト』第1章「私以外に私が存在するならば、それは私ではなく私に似た別の誰かだろう」より抜粋~


★★★
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