空になったセブンスター
高校最後の春…いや、来年卒業シーズンにもう一度迎えるから、三度目の春。

純太郎の髪は黒くなり、そして腕には包帯が巻いてあった。
前に言ってた【ケジメ】というやつだろう。

その甲斐あってか、二人に危害が及ぶ事なく、遼祐と純太郎は前と同じ様に仲良く話が出来るようになっていた。
くだらない話で盛り上がるのが、二人はたまらなく好きだった。
遼祐はさくらと話しているときとは違う安らぎを感じていた。

また四人…いや、美雪が欠けた三人で遊びにも行くようにもなった。

『いつも誘ってくれるけどよ、さくらの気持ちも考えてやったら?まぁ断らない俺も悪いけどさ。』
『いんだよ。さくらも前みたくみんなで遊べて楽しいって言ってるし。』
『そうか?…ならいんだけど。』
『何コソコソ話してんのよ。まぁたHな話ぃ?』
『なっ!なんでもねぇよ。つか俺がいつエロい話をしたんだよ!』
『休み時間に堂々とでっっっかい声で話してるじゃない。』
『あれは…その、純がだな…』
『お前人のせいにすんなよ。』

三人は笑っていた。くだらない話でもいい、くだらなくたって毎日が宝物だった。
そんな生活が何ヶ月か続いた夏の日、事件は起きた。
< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop