空になったセブンスター
二限が終わり、遼祐は純太郎から喫煙所に誘われた。
ベランダに外からはもちろん、中からも死角になるところがある。
そこが遼祐達の喫煙所だった。


『お前さぁ、なんで休み中ずっと遊べねぇんだよ?』

『ちょっとな…そのことについて話そうと思ってさ。』

『あぁ。』

『話す前に一つだけいいか!?聞いても怒るなよ。』

『そりゃ場合によるだろ。』

『んー…何て言うか…』

『いいよ。とりあえず言いたい事あんなら言えよ。』


遼祐はセブンスターに火を点けた。


『…あぁ。あのな…俺、さくらと付き合ってんだ。』

『は?!!?!』

『だから、俺とさくらが付き合ってんだよ。』

『お前何言ってんの?冗談だろ?』

『んで、さくらと遊んでたから、お前の誘いは断ってたわけ。』





『ふざけんな!』
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